CAD連携マニュアル
DXF ファイルの実寸測定と、Jw_cad で使える無料ツールのマニュアルです。 アプリ全体の使い方は使用マニュアルをご覧ください。
第1部 DXFアップロード測定
DXF(CADデータ)は実寸座標を持っているため、PDF と違い縮尺の設定(基準線設定)が不要です。さらに図形の端点・中点・交点に自動スナップするため、クリック位置の誤差なしで 面積・長さを測定できます。
1-1. 対応ファイルと上限
- DXF: R12〜R2018 のテキスト DXF(モデル空間の図形を読み込みます)
- JWW: Jw_cad の [ファイル] → [DXF形式で保存] で DXF に変換してからアップロード
- DWG: お使いの CAD で DXF に変換してご利用ください
- 上限: ファイル 30MB / 図形数 30万(ブロック展開後)
1-2. 測定の流れ
- 「PDF・DXFファイルを選択」から DXF を選ぶ(ドラッグ&ドロップも可)
- 図面に単位情報が無い場合は単位確認の画面が出るので、図面が描かれた単位 (通常は mm)を選ぶ。Jw_cad から保存した DXF は必ずこの確認が出ます
- 図形の角をクリックして囲み「測定確定」。カーソルを図形に近づけると スナップ候補が表示され、クリックが正確な点に吸着します
- 結果の編集・出力は PDF 測定と同じ操作です
読み込み後は「CAD実寸 (縮尺設定不要)」バッジが表示されます。このバッジが 出ている間、基準線設定は不要です(実行すると自動縮尺を上書きするため、 通常は使わないでください)。
1-3. スナップ
| 表示 | 種類 | 吸着する点 |
|---|---|---|
| □(緑) | 端点 | 線分・円弧の端。円は四半円点(0°/90°/180°/270°) |
| ×(青) | 交点 | 線同士が交差する点 |
| △(橙) | 中点 | 線分・円弧の中央 |
優先順位は「端点 → 交点 → 中点」。吸着半径は画面上約 10px で、ズーム倍率に 連動します。表示設定の「スナップ (端点・中点・交点)」チェックで ON/OFF できます(既定 ON)。
1-4. 単位の切替
面積は既定で m² 表示です。単位セレクタで m / cm / mm を切り替えると、 縮尺と既存の測定値も自動で再計算されます。
1-5. 読み込み時の注意表示の意味
黄色の「DXF 読み込み時の注意」欄に出る項目は、いずれも仕様どおりの動作です。
- 未対応の図形をスキップ — 寸法(DIMENSION)・ハッチング(HATCH)などは 表示されません。測定対象の輪郭線(線・円弧など)は読み込まれます
- 非表示レイヤー — フリーズ・非表示レイヤーの図形は対象外です。 CAD 側で表示状態にしてから DXF を保存し直してください
- ペーパー空間 — レイアウトの図形は対象外です(モデル空間のみ)
1-6. トラブルシューティング
Q. 「JWW ファイルはまだ直接読み込めません」と出る
A. Jw_cad で [ファイル] → [DXF形式で保存] してからアップロードしてください。
Q. 「DXF ファイルの解析に失敗しました」と出る
A. ファイルの破損またはバイナリ DXF です。CAD から「テキスト DXF(ASCII)」で 保存し直してください。
Q. 「ファイルが大きすぎます」と出る
A. 30MB/30万図形の上限を超えています。不要なレイヤーを削除して保存し直すか、 範囲を分割してください。
Q. 図形が欠けて見える
A. 注意欄のスキップ件数を確認してください。非表示レイヤー・未対応図形の 可能性があります。
Q. 面積の桁が合わない
A. 単位確認で選んだ単位が図面と合っていません。もう一度アップロードして 正しい単位を選んでください。
第2部 Jw_cad 外部変形ツール(無料)
Jw_cad の「外部変形」機能から使える無料ツールです。求積図・求積表の自動作図と、 建具・記号の自動集計ができます。Python のインストールは不要です。
2-1. 同梱物と導入(3ステップ)
- ズメンセキ_求積_三斜.bat — 三斜求積(三角形分割 + 求積表)
- ズメンセキ_求積_座標.bat — 座標求積(座標表 + 倍面積表)
- ズメンセキ_建具カウント.bat — 建具・記号の集計表
- ZUMENSEKI_JWEXT.exe — 実行本体(BAT と同じフォルダに置く)
- zip を展開し、フォルダごと任意の場所に置く(例: C:\jww\zumenseki)。BAT と EXE は同じフォルダのままにします
- Jw_cad で図面を開き、[その他] → [外部変形] で BAT を選ぶ
- 画面の指示に従って操作する
2-2. 求積(三斜・座標)
- 閉じた外周の線だけを範囲選択する(線分がひとつの閉じた形になっていること)
- 表の配置位置(左上)をクリック
- (三斜のみ)面積の小数桁 2〜4 を入力(無指定は 4)
図面上に三斜線(垂線)・丸数字番号(①②…)と求積表が作図されます。座標は実寸で 受け渡されるため、図面の縮尺設定どおりの面積(m²)が出ます。三斜求積表は 「表示された底辺 × 高さ = 表示された倍面積」が電卓検算で一致する方式です。 元の図形は削除・変更されません。
| エラーメッセージ | 対処 |
|---|---|
| 線分列が閉じていません | 外周が途切れています。線を繋いでから選択し直す |
| 線が分岐しています | 外周以外の線が混ざっています。閉じた外周の線だけを選択 |
| 複数の閉じた図形が含まれています | 1つの外周のみ選択する |
2-3. 建具・記号カウント
- 集計したい範囲を選択
- 集計する記号を入力(例: AW-1,SD-2)。無指定なら自動判別します (英大文字1〜3字 + ハイフン + 数字 + 枝番英字1字。例: AW-1, SD-2, AW-1a)
- 表の配置位置をクリックすると、種別×個数の集計表が作図されます
2-4. うまく動かないとき
- 「未実行」と表示される・何も起きない — BAT と EXE が同じフォルダに あるか確認してください
- Windows Defender / SmartScreen の警告が出る — Python 製 EXE の誤検知です。 [詳細情報] → [実行] で起動できます。組織のポリシーで実行できない場合は onedir 版の zip をご利用ください
- エラーがダイアログで出る — 図面は変更されていません。内容に従って 選択し直してください
解決しない場合はお問い合わせからご連絡ください。